元浪費家の人生立て直しブログ

LeanFIREで知っておくこと7選|必要資産の目安と現実的な注意点

LeanFIREと聞くと、
「節約して早く自由になれるなら最高じゃん!」と思いますよね。

実際、LeanFIREはFIREの中でも必要資産が比較的少なく、
現実的に目指しやすいスタイルです。

ただしその分、前提として
生活費(支出)を低く保つ設計が必須になります。

生活費が少しでも膨らむと計画が崩れやすいのが、LeanFIREの難しさでもあります。
(自由を手に入れたはずなのに、支出の不安に縛られるのは本末転倒ですよね…笑)

この記事では、LeanFIREを目指すなら先に知っておきたいポイントを
7つに絞ってまとめます。


FIREとは何か(超ざっくり)

FIREとは、
Financial Independence, Retire Early の略で、
経済的自立と早期リタイアを目指す考え方です。

ただし、FIREの本質は
「必ずしも一切働かなくなること」ではありません。

  • 資産収入で生活費をまかなえる状態を作る
  • 働く・働かないを自分で選べる
  • 生活や時間の主導権を自分で握る

このように、FIREの本質は
経済的自立+選択の自由にあります。


FIREの種類と違いを整理しておく

FIREにはいくつかのタイプがあります。
代表的な種類と特徴を、表にまとめました。

本記事では、この中でも
「LeanFIRE」を中心に解説していきます。

FIREの種類と特徴の比較表

タイプ生活費(支出)働き方必要資産向いている人注意点
LeanFIRE低め基本は働かない低め(ただし節約前提)ミニマムで満足できる生活費が上がると崩れやすい
FatFIRE高め基本は働かない高め生活水準を落としたくない難易度が高い
CoastFIRE今の収入で生活仕事は続ける(負荷は下げる)老後までに育つ元本早期に投資元本を作れた完全リタイアではない
BaristaFIRE中くらいパート等で補う中くらい気楽な仕事を選びたい仕事が切れるリスク
SideFIRE中くらい副業・事業+投資中くらい収入源を分散したい副業が伸びないと苦しい

※LeanFIRE・FatFIREなどの区分は、一般的なFIRE解説でも用いられている考え方です。


まず結論:必要資産は「年間支出 ÷ 取り崩し率」で決まる

LeanFIREでも基本は同じで、必要資産はこの式で決まります。

必要資産 = 年間支出 ÷ 取り崩し率

FIRE界隈でよく出てくるのが、いわゆる「4%ルール」です。

  • 退職時点の資産から初年度に4%取り崩す
  • 翌年以降はインフレ調整しながら同じ生活水準を維持する

ただし、取り崩し率は「4%固定」ではなく、
リタイア期間が長いほど保守的に考える方が安心です。

  • 標準:4%
  • 慎重:3.5%
  • かなり慎重:3%

必要資産の早見表(LeanFIRE向け)

LeanFIREは「低支出」が前提なので、まずは年間支出を決めてから逆算するのがコツです。

年間支出4.0%取り崩し(25倍)3.5%取り崩し(約28.6倍)3.0%取り崩し(約33.3倍)
180万円4,500万円5,150万円6,000万円
240万円6,000万円6,860万円8,000万円
300万円7,500万円8,570万円1.0億円
360万円9,000万円1.03億円1.2億円

まずは「年間支出240万円(=月20万円)」を仮置きして計算し、あとから現実の支出に合わせて微調整するのがおすすめです。

※これはあくまでも目安となります。年金や副収入を見込める場合は、その分必要資産は下がります。
※LeanFIREを目指す方はおそらく年間支出を表よりもっと抑える方向で計画されている方もいます。


LeanFIREで知っておきたいこと7選

1. LeanFIREは「生活費を下げ続ける設計」が必須

LeanFIREは資産額を抑えられる代わりに、
生活費を低く保つことが大前提です。

つまり、自由になってからも

  • 家賃・住居費
  • 固定費(通信費・保険・サブスク)
  • 食費・日用品
  • 交通費

こういった支出の管理がずっと続きます。
もちろんしっかり管理ができていれば可能な範囲で楽しみにお金を使うことも多少はできます。

ただ、「節約が苦手」「我慢がストレス」な人には間違いなく向きません。
そしてその節約を「永続的」に続けます。
これが出来る人は「節約」ではなく「最適化ゲーム」の感覚なのかもしれません。


2. インフレはLeanFIREの最大の敵になる

どの資産の取り崩しに関する研究結果でも言われていますが、
インフレは必ず考慮すべきという風に言われています。
一般的に支出が小さいほど、インフレの影響は相対的に重くなります。

たとえば年間支出240万円の人が、
インフレで10%上がると年間264万円になります。

この差は24万円。
LeanFIREでは、この24万円がかなり重いです。なぜなら節約だけでは「限界」があります。
現在の日本のインフレ率目標は2%となっていますが、必ず毎年2%ではありません。
この記事を書いている直近の生鮮食品を除く消費者物価指数(コアCPI)は約3%増、生鮮を含むと約7%増という発表がありました。
生鮮は時期によって左右される数値の為あまり参考にはなりませんが、こういった数値をもとに
将来のインフレは必ず織り込んでおく必要があります。


3. 医療費・保険は削りすぎると詰む

LeanFIREは「削る」前提なので、
医療費や保険を削りすぎる人が出てきます。

ただ、年齢を重ねるほど医療費は読みにくくなり、
大きな出費になる可能性が高まります。

  • 国民健康保険
  • 高額療養費制度
  • 貯蓄での備え
  • 社会保障制度

このあたりを理解した上で、
削るところと残すところを分けるのが大切です。
特にLeanFIREは「節約意識」が非常に高く、食費を極端に節約して健康リスクを冒してしまうといった
間違った節約につながる場合があるので注意が必要です。
(上記のような失敗はしっかり資産形成している方なら大丈夫だとは思いますが笑)

節約をするにあたって簡単なセルフチェックをしてみませんか?

LeanFIRE向け:簡単な固定費見直しチェック

  • 住居費:家賃(または住宅費)は手取りの何%か?
  • 通信費:スマホ+ネットで月いくらか?
  • 保険:必要保障だけに絞れているか?
  • サブスク:使っていないものが残っていないか?
  • 車:本当に必須か?(維持費の年額を出す)

どうでしょう?
さすがに簡単すぎましたか?(笑)
当然人によって前提条件は違いますので一概に言えないのですが、
これくらいの事は当たり前のように節約出来ないとLeanFIREは遠いと思ってもいいかもしれません。
この他にも変動費管理や資産管理も入ってきます。
これらを総合的にかつ、永続的に管理していき、少ない支出で生活をするのが
LeanFIREです。


4. 暴落直後の取り崩し(シーケンスリスク)が痛い

リタイア直後に暴落が来ると、
資産が減った状態で取り崩すことになり、回復が難しくなります。

LeanFIREは余裕資産が少ないので、
シーケンスリスクのダメージが大きくなりがちです。

対策としては、

  • 生活費1〜2年分の現金バッファ(できる限り多めが良い)
  • 相場が悪い年は取り崩しを減らす(定率取り崩しで調整)
  • 支出を一時的に下げるプランを作る(サブスク、家計の見直しなど)

こういった現実的な設計が必要です。
余裕資産が少ない状態での市場の暴落時にはかなり精神的に不安になることもありますので、
計画はシビアに設計しておくことをおすすめします。


5. 支出が増えるイベント(結婚・出産・介護)に弱い

LeanFIREは「固定費が低い状態」を前提にしています。

そのため、

  • 引っ越し
  • 家族が増える
  • 親の介護
  • 車が必要になる

こういったイベントで支出が上がると、計画が崩れやすいです。

「将来の生活変化(ライフイベント)」を想定して、余白を持たせることが重要です。
この余白がない状態のLean FIREはお勧めしません。


6. 収入ゼロにしないだけで難易度が劇的に下がる

LeanFIREは、少しの収入があるだけで一気に安定します。

たとえば年間支出240万円で、月5万円(年60万円)の収入があれば、

運用から出す額:240万円 → 180万円

4%なら必要資産:6,000万円 → 4,500万円

この差は大きいです。

完全リタイアにこだわらず、
「ゆるく働く」「副業を残す」なども十分アリです。
その選択肢を与えられているのが「FIRE」の魅力でもありますからね。

「ゆるく働く」を実現するFIRE「baristaFIRE」を検討するならこちら⇩
https://okanetowatashi.com/barista-fire-6tips/

FIRE後の収入ゼロが不安な人は、先に「SideFIRE」を検討するのもアリ。⇩
https://okanetowatashi.com/fire-types-sidefire/


7. LeanFIREは「我慢」ではなく「最適化」で作る

LeanFIREがうまくいく人は、
節約を我慢ではなく、生活の最適化として捉えています。

  • 何にお金を使うと満足度が高いか
  • 何は削っても幸福度が落ちないか
  • 生活費の下限はいくらか

ここを明確にしておくと、
LeanFIREは苦行ではなく現実的な選択になります。
逆に不明確な状態では長い期間「Lean FIRE」で生活することは非常に厳しいです。


まとめ:LeanFIREは“資産額”より「生活設計」が9割

正直どのFIREでも同じことなのですが、しっかりと「設計」
をすることが重要です。
LeanFIREは、必要資産を抑えられる一方で、
生活費を低く保つ設計がずっと求められます。

  • 年間支出を具体化する
  • 取り崩し率は保守的に考える
  • インフレと暴落リスクを織り込む
  • 医療費と生活変化への余白を持つ
  • 少しの収入を残すと安定する

このあたりを押さえておけば、
LeanFIREは「憧れ」から「現実の計画」になります。

無理に我慢するのではなく、
自分にとっての最適な生活を作った結果としてLeanFIREを目指す。
この順番が一番失敗しにくいと思います。