FIREの種類と違い
FIREは「資産収入で生活が成り立つ状態(Financial Independence)を作り、早期リタイア(Retire Early)を目指す考え方」の頭文字を取ったものです。
ただ、FIREはひとつのゴールではなく「どんな生活をしたいか」で型が分かれます。ここを決めないまま突っ走ると、資産と生活のズレでしんどくなりがちです。
この記事では、代表的なFIREを表で分類し、「何がどう違うのか」を整理します。最後に、私が目指すのがサイドFIREな理由と、私がこれからやるべき事もまとめます。
FIREの代表的なタイプ
FIRE界隈でよく語られる派生には、Lean / Fat / Coast / Barista などがあります。
日本では「セミリタイア」や「サイドFIRE(資産収入+労働収入の組み合わせ)」として語られることも多いです。
FIREタイプ比較表
FIREを目指す上で知っておきたいFIREの種類と違いを表にまとめています。
本記事では私が目指しているsideFIREを掘り下げて書いていきます。
| タイプ | 生活費(支出) | 働き方 | 必要資産のイメージ | 向いている人 | 弱点 |
|---|---|---|---|---|---|
| LeanFIRE | 低め | 基本は働かない | 低め(ただし節約前提) | ミニマムで満足できる | 生活費が上がると崩れやすい |
| FatFIRE | 高め | 基本は働かない | 高め | 生活水準を落としたくない | 難易度が高い |
| CoastFIRE | 今の収入で生活 | 仕事は続ける(負荷は下げる) | 「老後までに育つ元本」 | 早期に投資元本を作れた | 完全リタイアではない |
| BaristaFIRE | 中くらい | パート等で補う | 中くらい | 気楽な仕事を選べる | 仕事が切れるリスク |
| SideFIRE | 中くらい | 副業・事業+投資 | 中くらい | 収入源を分散したい | 副業が伸びないと苦しい |
※Lean/Fat/Baristaなどの区分は一般的な解説でもしっかり区分されています。
どのFIREにも強みと弱みがあります。
自分の生活や考え方に合ったFIREを目指しましょう。
それぞれのFIRE記事はこちら。⇩
必要資産の考え方
ここはテンションより算数です。FIREの必要資産は、まず次の式でざっくり把握できます。
- 必要資産 = 年間支出 ÷ 取り崩し率
この「取り崩し率」の代表が、いわゆる4%ルールです。有名ですよね?
もともとはBengen氏の研究や、その後広く知られたTrinity Study(Cooley/Hubbard/Walz)などの流れで「初年度4%を引き出し、その後はインフレ調整して30年持つか」を検証した考え方として広まりました。
ただし、4%ルールは万能ではありません。前提(期間、資産配分、相場環境)で安全度が変わるため、近年は3%台を“現実的な出発点”として示す研究もあります。たとえばMorningstarは時期によって3.3%など、4%未満の水準を提示しています。
- Bengenとは、William P. Bengen氏のことです。4%ルール(Trinity Study)の生みの親で、
1994年に『過去のデータを用いた撤退率の決定(Determining withdrawal rates using historical Data)』という研究結果を発表しています。別名:ベンゲンルール - 「Trinity Study(Cooley/Hubbard/Walz)」、トリニティ大学の3人の金融学教授による1998年の有力な論文の愛称です。
正式名称は、『退職金の節約:持続的な取り崩し率の選択(Retirement Savings: Choosing a Withdrawal Rate That Is Sustainable)』です。現在の4%ルールはこちらが基本となっている。 - 「Morningstar」とは独立系の金融情報・リサーチ会社で、投資家が賢明な意思決定をするための包括的なデータと分析を提供しています。特に投資信託の評価(レーティング)で有名です。
こういった研究の結果を参考に資産の取り崩しにこのルールを適用する方も
近年は増えている傾向があります。
特にYouTubeの動画などでも上記の研究が紹介されていますので、研究の前提条件など興味のある方は
観てみると将来への参考になっていいかもしれません。
さらに取り崩し額を日本バージョンでシミュレーションしている方などもいます。
余談ですが、みなさん数字好きすぎですよね。(笑)
必要資産 早見表(3% / 3.5% / 4%で計算)
※計算式は「年間支出 ÷ 取り崩し率」です。金額は見やすく概算(万円単位で四捨五入)です。
| 年間支出 | 3%(保守寄り) | 3.5%(中間) | 4%(目安) |
|---|---|---|---|
| 180万円 | 6,000万円 | 5,140万円 | 4,500万円 |
| 240万円 | 8,000万円 | 6,860万円 | 6,000万円 |
| 300万円 | 1億円 | 8,570万円 | 7,500万円 |
| 360万円 | 1.2億円 | 1億290万円 | 9,000万円 |
| 420万円 | 1.4億円 | 1億2,000万円 | 1億500万円 |
| 480万円 | 1.6億円 | 1億3,710万円 | 1.2億円 |
「4%でいけるか」は、相場や引退期間で必ずブレます。
だから私は、どのFIREを目指すか(=どこまで資産に頼るか)を先に決める方が大事だと思っています。
私の現在の年間支出は200万前後です。この表にはないですが、4%目安だと約5000万くらいになるのでしょうか。
これはかなりキツいですね・・・。
私が目指すのはサイドFIRE
私は完全リタイア(FatFIRE)を前提にしていません。
目指しているのは、資産収入に少し働く収入を足して生活を組むサイドFIREです。
理由はシンプルです。
- 資産だけで生活(FatFIRE)を固定すると、必要資産が一気に跳ね上がる
- 相場が荒れたときでも取り崩すのでメンタルがきつくなる(取り崩しのプレッシャーが強め)
- 収入源を分散できると、生活の耐久力が上がる
- 副業を通じて社会とのつながりを維持できる
- 人間関係は必須であると考えている
「資産運用+何らかの労働収入で補う」発想自体は、BaristaFIREなどでも語られています。
サイドFIREで気を付けたいのは、
資産取り崩し以外で稼ぎがないままになると間違いなく生活が赤字になってしまいますので、注意が必要です。
そして人は、お金が増える喜びよりも減る恐怖のが強く感じます。
別の収入を得ることでその恐怖をかなり小さくできますので、そういう意味でも副業は大切です。
副業は、お金を稼ぐ以外にも社会とのつながりや人とのつながりを維持することができます。
FIREした方でも、社会とのつながりがなくて結局「FIRE卒業」なんて言葉もあるくらいですからね。
サイドFIREのためにやる行動
ここからは、私がやることを具体化していきますね。
1.固定費を落として支出の土台を軽くする
サイドFIREは、生活費が軽いほど達成が近づきます。気合いで食費を削るより、
固定費をしっかり整えるほうが続きます。
なので現在の固定費を落とす(見直す)事を定期的に実行して、生活コストの削減を目指しています。
私は両親と暮らしているので、一部負担は親がしていますのでここは恵まれていますね。
ただ両親が亡くなれば、生活コストはすべて自分の支払いになりますので、
これらを想定して今のうちからどんどん資産拡大しないとサイドFIREは厳しいと思っています。
投資を淡々と続ける
商品選びで迷うより、続く形を優先します。相場の上げ下げに振り回されない仕組みを目指します。
特に「インデックス投資」で長期目線で分散された商品をコアに、年齢に応じて債権を割り振っていき資産のボラティリティ(ブレ幅)を低く保つを前提として資産運用を続けていくことを目標にしています。
2.副業を「生活費の一部」まで育てる
サイドFIREの肝はここです。月3万でも5万でも、生活費の一部が埋まると必要資産が下がり、取り崩し率の設計もラクになります。
私が考えているのは、出来れば「フロー型」よりも「ストック型」の副業をメインにした方が、将来のリスクとしても低く安定した収入を得られるためです。
下記に2つの型の違いを表にして載せておきます。
| 項目 | ストック型 | フロー型 |
|---|---|---|
| 収入の発生タイミング | 過去の成果物があとから収益化 | 作業したタイミングで収入になる |
| 労働と報酬の関係 | 最初は報酬が小さく、後から伸びやすい | 働いた分だけ伸びやすい |
| 継続性 | 一度当たると「放置でもゼロになりにくい」形が作れる | 止めると収入が止まりやすい |
| 立ち上がり | 遅い(育つまで時間がかかる) | 速い(始めたら収入化しやすい) |
| 安定性 | 当たると強いが、変動もある(アルゴリズム等の変化) | 単価と稼働を管理できれば安定しやすい |
| 収益の上限 | 仕組み化できれば上限が伸びやすい | 時間が上限になりやすい |
| 必要スキル | 設計・改善・継続・検証が重要 | 営業・納期管理・作業スピードが重要 |
| 向いている人 | コツコツ積み上げが得意な人向き | すぐ稼ぎたい人、手を動かすのが得意な人向き |
| 代表例 | ブログ広告/アフィ、YouTube、教材販売、写真素材、デジタルコンテンツ、配当/家賃など | 時給の仕事、請負、単発バイト、スポット案件、ココナラ受託など |
| 相性の良い戦略 | 小さく始めて改善し続けるのが強い | 単価UP・リピート化・紹介導線が強い |
| サイドFIREとの相性 | 生活費の一部を“自動化寄り”にできる | 「不足分だけ稼ぐ」に向いている |
このような違いがあります。
私がサイドFIREを目指すならストック型というのは上記の表のような違いによるものです。
ただ、「フロー型」がダメな訳ではないです。
私自身、会社員をしていて「フロー型」の働き方になります。
体を動かすのは好きな方で、現在の会社でも「カネタス工務店店長」と揶揄されるくらいには
会社で使う設備や治具をなんでも作ったり直したりしています。(笑)
ただ「今は」それらを出来るだけで、年齢を重ねていけばいずれ出来なくなりますので、
今のうちから「ストック型」ビジネスを育てて老後の収入の下支えとなってもらうために動いています。
それでも相場が悪く、資産が減るなら「フロー型」で稼ぎつつ生活していくことになります。
このブログも同じような理由があり、書いています。
文章を自分の感情で書くのは好きなので楽しいです。
でも文章を考えるのは苦手です。まとまりがないのは許してください。(笑)
3.取り崩し率を現実に合わせて調整する
4%は便利な目安ですが、状況次第で3%台のほうが安全な場面もあります。自分の支出、働き方、想定期間に合わせて決めましょう。
ちなみに私は4%でもいいと思っています。
インフレ考慮されていない、そもそもアメリカの当時の指標であって、日本の現在の経済実態に沿ってない指標である、
様々な意見があるかと思います。
では資産のコアとなる年利はどうでしょう?そちらも低く見積もってませんか?
私が投資している「S&P500」が出している利回りは2025年で約19%。
これは明らかな「偏り」です。ここを基準にするのは危険。
調べると、過去30年のS&P500の平均利回りは、期間や計算方法(配当込みか否か、ドルベースか円ベースか)によりますが、おおよそ年率10%前後から12%程度で推移してるとのこと。
もちろん投資に「絶対」はないし、過去の計算であって未来の計算ではないですが、
現実的に4%でも問題ないのでは、と考えてしまっています。
将来は債券も組み込む予定ですし。
取り崩しは定率。ここを守れば大きく資産を減らしてしまったタイミングでは取り崩し額は減りますが、生活防衛資金と年金と「ストック型」収入、あるいは「フロー型」の仕事を少しだけ入れつつ耐えていくことが出来る。
相場が回復すればまた取り崩し額は増える。
そしてこれだけ将来を考えて資産形成する人が破綻するような事態にはまずならないと考えています。
こんな考えでは甘いですかね?(笑)
まとめ
FIREはひとつではなく、Lean/Fat/Coast/Barista/Sideなど複数の型があります。
どれが正解でどれがハズレとかではなく、その人の生活スタイルや考え方、年齢、収入、支出など
によって違いが出ます。
あなたが社会で生きていく中で「自分はこうしたい」
と思う生き方をすればいいので、それにあったFIREを選び行動すればそれが最適となります。
必要資産は「年間支出 ÷ 取り崩し率」でざっくり見積もれますが、4%ルールは前提で安全度が変わるため過信は禁物です。
資産形成をして余裕を持った老後生活をしたいですからね。
私は、資産収入に副業などの収入を足して生活を組むサイドFIREを目指しこれからも行動します。
それ以外のFIREについてもまた記事にしたいと思いますので、
読んであなたの行動の1つの指標になってもらえたら嬉しいです。
私がどんな人間だったのか体験談として書いている記事はこちら⇩