元浪費家の人生立て直しブログ

働き続けながらゴール達成?コーストFIREで知っておくこと5選

はじめに

FIREと聞くと、
「できるだけ早く働かなくなりたい」
そんなイメージを持つ方も多いと思います。

ただ、実際に考え始めると、
完全リタイアを目指すには高いハードルがあり、
不安を感じてしまう人も少なくありません。

そんな中で注目されているのが、
**働き続けながらゴールを達成する「コーストFIRE」**という考え方です。

この記事では、
FIREの全体像を整理した上で、
コーストFIREの特徴や注意点を分かりやすく解説していきます。


FIREとは何か(超ざっくり)

FIREとは、
Financial Independence, Retire Early の略で、
経済的自立と早期リタイアを目指す考え方です。

重要なのは、
「必ずしも完全に働かなくなること」ではありません。

  • 資産収入で生活費をまかなえる状態を作る
  • 働く・働かないを自分で選べる
  • 人生や時間の主導権を自分で持つ

このように、FIREの本質は
経済的自立+選択の自由にあります。

そのため、
FIREにはいくつかのスタイルが存在します。


FIREの種類と特徴

FIREを目指す上で、
代表的なFIREの種類と特徴を表にまとめました。

本記事では、この中でも
「コーストFIRE」を中心に解説していきます。

FIREの種類と特徴の比較表

タイプ生活費(支出)働き方必要資産のイメージ向いている人弱点
LeanFIRE低め基本は働かない低め(ただし節約前提)ミニマムで満足できる生活費が上がると崩れやすい
FatFIRE高め基本は働かない高め生活水準を落としたくない難易度が高い
CoastFIRE今の収入で生活仕事は続ける(負荷は下げる)老後までに育つ元本早期に投資元本を作れた完全リタイアではない
BaristaFIRE中くらいパート等で補う中くらい気楽な仕事を選びたい仕事が切れるリスク
SideFIRE中くらい副業・事業+投資中くらい収入源を分散したい副業が伸びないと苦しい

※LeanFIRE・FatFIRE・CoastFIREなどの区分は、一般的なFIRE解説でも用いられている考え方です。

なお、FIREにはさまざまなスタイルがあります。

生活水準を落とさずに完全リタイアを目指すFatFIREについて解説しています。
https://okanetowatashi.com/fat-fire-7tips/

資産運用に加えて副業や事業で収入源を作るSideFIREについて解説しています。
https://okanetowatashi.com/fire-types-sidefire/

資産運用と仕事(雇用)で収入源を作るBaristaFIREについて解説しています。
https://okanetowatashi.com/barista-fire-6tips/


コーストFIREとは

コーストFIREとは、
老後に必要な資産の元本を早い段階で作り終え、
その後は生活費分だけ働きながら資産を育てていくFIREスタイル
です。

特徴は、
「これ以上、老後資産のために無理に貯めなくていい」
状態を先に作る点にあります。

資産運用の力を使って、
時間を味方につける考え方と言えるでしょう。
資産額=時間×利回りの計算で決まり、この時間こそコーストFIREの要となります。


結論:コーストFIREは精神的に一番早く楽になる

コーストFIREの最大の魅力は、
精神的な安心を早く手に入れられる点です。

  • 老後資産のゴール(目標資産額)が見えている
  • 資産を取り崩さない
  • 生活費は働いてまかなう

この状態になることで、
「将来への不安」が大きく減ります。
一般に、不安の種は大半の人が「老後への不安」からきています。
この不安を早期に小さくできるのがコーストFIREの一番の魅力です。


コーストFIREで知っておくこと5選

1. 若いうちに投資元本を作れないと成立しにくい

コーストFIREは、
時間を味方につける考え方です。

そのため、
投資を始める時期が遅いと成立しにくくなります。

若いうちにある程度の資産を作れるかどうかが、
大きな分かれ道になります。

ではなぜ「若いうちに元本を作る」ことが大切なのかシミュレーションしてみます。

前提条件

  • ゴール年齢:65歳
  • ゴール資産額:3,000万円(将来の物価を考慮し1000万プラス)
  • 想定利回り:年3%(実質・インフレ調整後)
  • 追加投資なし(=元本を寝かせるだけ)

※年3%は、
全世界株式などの長期実質リターンをかなり保守的に見た数字です。
ゴールとなる資産3,000万円は、現在の2,000万円問題+将来の物価を考慮して1,000万円を前提にしています。
コーストFIREは「夢の数字」より「外さない数字」を使うのが基本なので、今回はあえて控えめにしています。

各年代で必要な資産額(保守的目安)

現在の年齢運用期間65歳時に3,000万円にするための必要資産
25歳40年約920万円
30歳35年約1,070万円
35歳30年約1,240万円
40歳25年約1,430万円
45歳20年約1,660万円
50歳15年約1,930万円

※1万円未満は四捨五入しています。


上の表から分かること3つ(超重要)

① 若さは最大の武器

25歳で約900万円、30歳でも約1,000万円ちょっと。
最終的に「老後3,000万円」は、時間を味方につければそこまで重くありません。
とはいっても、25歳で約900万円はかなり大きな額です。
正直達成するのは質素倹約しつつ、投資に本気で取り組まないと作れない額でもあります。
若ければ運用期間が長くなり資産の成長スピードも大きくなるので、
必要額は参考程度にして、早期から現実的にできる範囲での投資をしていきましょう。


② 40代以降は“現実的だが重い”

40代で約1,400万円、50代で約1,900万円。
このあたりからは、
「コーストFIREに入れるかどうか」がかなり現実的な分かれ目になります。
元本の育つ時間が少なくなるのが要因です。


③ ここに到達すれば“老後の積立は終了”

この金額に到達した時点で、コーストFIRE達成となります。

  • 老後資産のための積立はストップ
  • 以降は生活費分だけ働く
  • 投資は時間に任せる
  • 達成後は給与収入はすべて使ってしまってもいい(もちろん使わなくてもいい)

これがコーストFIREの完成形です。


2. インフレ前提で考える必要がある

老後まで資産を育てる以上、
インフレは必ず考慮する必要があります。

「今の金額」で考えるのではなく、
将来の購買力を意識した設計が重要です。
※購買力とは、「お金(通貨)でどれだけのモノやサービスを買えるか」という力のことです。物価が上がれば(インフレ)、同じ金額で買える量が減るので購買力は低下し、逆に物価が下がれば(デフレ)、買える量が増えるので購買力は向上します。簡単に言えば、「通貨の価値」や「生活水準」を示す指標
となります。


3. 仕事は続く前提になる

コーストFIREは、
完全リタイアではありません。
生活費は労働収入でまかなうため、しっかり働き続けることが大前提となります。

「働き続けること自体が苦痛な人」
「働き方を選びたい人」
には、向かないスタイルです。

余談ですが、よくネットでは
「働き続けるんだから”RE”(早期リタイア)じゃないだろ!」
と言われていますが、一理あります。
言葉の語呂がいいからコースト”FIRE”と言っているだけだと個人的には思います。
「コーストFIRE」の「コースト(Coast)」とは、
自転車などが漕がなくても惰力で進むように、「追加の努力なしに資産が自然に増えていく状態」
を指します。


4. 途中でFIREの形を変えやすい

コーストFIREは、
状況に応じて他のFIREへ移行しやすいのも特徴です。

  • コーストFIRE → バリスタFIRE
  • コーストFIRE → サイドFIRE
  • コーストFIRE → フルFIRE

人生の変化に合わせて、
柔軟に方向転換できます。
ただ、移行の際には必要資産額の再計算やシミュレーションなどによる再計画が必須です。
コーストFIREの状況によっては他のFIREは厳しい状態になってしまう場合もあります。


5. 「ゴール設定」が曖昧だと意味がなくなる

どのFIREでも言えますが、老後資産の目標額が曖昧だとコーストFIREは成立しません。

  • いつまで働くのか
  • 最終的にいくらあれば安心なのか
  • 必要元本は何年でいくら作るのか

このあたりは、
必ず数字で決めておく必要があります。
決めておくと、投資継続のモチベーションにもつながります。


まとめ

コーストFIREは、
派手さはありませんが、非常に堅実なFIREの形です。

向いている人

  • 老後不安を早く解消したい
  • 働くこと自体は嫌いではない
  • 精神的な安定を重視したい

向いていない人

  • 完全リタイアを目指したい
  • 早い段階で働くのをやめたい

FIREには、さまざまな選択肢があります。
コーストFIREは、その中でも
「最大限の時間を味方につける現実的な選択肢」です。

自分の価値観やライフステージに合わせて、
無理のないFIREを選ぶことが大切だと思います。

みなさんはどんなFIREを目指しますか?
FIREを知って自分の人生を色濃く豊かに成長していけるようにしていきたいですね!

私が投資を知ってサイドFIREを目指すきっかけを書いた記事はこちら。⇩